平成14年度

建設副産物


既に皆さんご存知のように、建設副産物対策といいますと、昨年の5月30日から建設リサイクル法が本格的に施行されました。
これまでも色々な法律やあるいは通達等により建設副産物対策をやっていただいてきたわけですが、一つまた新たに法律が加わりまして、建設業に携わっている皆様にとって建設副産物対策は建設リサイクル法に基づき絶対必要な義務となりますので、しっかり自分のものにしてください。

本文に入ります前に、この第3章の中で重要な項目を申し上げておきます。まずP171の廃棄物の処理及び清掃に関する法律、
P177の建設工事に関わる資材の再資源化等に関する法律
P185の建設リサイクルの基本方針
P208のマニフェストシステム
P213の委託契約書
この五項目についてはお帰りになってから再度お読みいただきたいと思います。

それから、149ページに建設廃棄物の具体例として、廃掃法の中で一般廃棄物、産業廃棄物の分類がなされていますが、建設関係からどういった廃棄物が出てくるとかというリストになっています。


次に151ページにまいりまして、建設副産物の発生・処理の実態ですが、環境省データの円グラフがありますが、産業廃棄物の業種別の排出量です。ここにありますように年間の産業廃棄物の排出量は4億トンとなっています。内訳として、農業が一番多く、2番目に電気・ガス・熱供給・水道業で、建設業は3位ということで、産業廃棄物の2割程度が建設廃棄物であるということです。

その下に最終処分場の残存容量というのがあり、平成12年現在のデータが載っていますが、廃棄物処理法で処分場の基準が厳しくなったり、あるいは周辺住民の同意が得られないということなどもあって、廃棄物の処理場の立地がなかなか困難になってきている事情もあり、最近残存容量が非常に減ってきているということです。


その次の152ページで、不法投棄の件数が載っていますが、先ほど言いましたように、産業廃棄物の排出量に占める建設廃棄物の割合は約2割ということですが、不法投棄の件数で見ますと、平成12年度の調査で全体の産業廃棄物のうち約3分の2を建設廃棄物が占めているということで、法にのっとった適正な処理ではなく、不法投棄されるものがいまだに非常に多いということを知っていただきたいと思います

それから153ページの図3-4(a)のほうですが、国土交通省の平成12年度のデータが載っています。建設廃棄物の排出量は約8,500トンということで、内訳を見ますと一番多いのがコンクリート塊、二番目に多いのがアスファルトコンクリート塊、以下汚泥、木材と続いています。5年前の平成7年度には全体の量が9900万トンでしたので、15%ぐらい減少していますが、景気が悪くなったりして、工事の量が減っているということを考えると、そういった意味で発生抑制に繋がっているのかちょっと疑問です。

その下に(b)ですが、リサイクルのグラフがありますが、平成7年度は58%だったものが平成12年度には85%とかなり伸びています。中身を見ますとコンクリート塊、アスファルトコンクリート塊については、ほぼ100%近くがリサイクルされるようになっている。
それに対して木材や汚泥は未だにリサイクルが低迷しているのが特徴です。今回アスファルト、それにコンクリート、木材の三つについては建設リサイクル法で分別解体と再資源化が義務付けられたということもありますので、今後このデータがどうなっていくか非常に注目されるところです。

つぎに、p155ぺーじですが、総合的な建設副産物対策ということです。最初にずーと経緯が載っていますが、158ページにも年表に形で主な経緯載っていますので、この辺りをみてもらえば結構かと思います。それから重要ななものを少し157ページにまとめていますが、左側に法律、右側にそれに基づく通達等を整理してあります。

主なものを紹介しますと、法令の関係では、後でまた触れますが、リサイクル法、2番目にあります廃棄物処理法、一番下にあります去った5月に完全実施されました建設リサイクル法といったものが主な関連する法律です。

それから右側で主な建設副産物対策というところでは、上から二つ目の処理推進要項とか、一番下にあります建設リサイクル推進計画'97といったものが今建設副産物対策の施策となっているということです。この他にも関連する法律、あるいは施策は色々ありますので、読んでおいていただければ結構かと思います。

次に160ぺーじにまいりまして建設リサイクル推進計画'97ということで、平成9年に取りまとめられました建設リサイクル推進の計画でして、目標の年次が平成12年ということで、もうとっくに過ぎておりますが、161ページの上に表が載っています。たとえばアスファルト・コンクリートについては90%を目標にリサイクルしていこうという事で、結果98%。コンクリートについても目標90%対して96%になっていますが、木材は90%を目標としましたが83%、建設汚泥は60%を目標にしましたが41%と相変わらず低迷しているという実態もあります。
ちなみに沖縄県に於いては、アスファルトコンクリート塊、コンクリート塊ともに95%、建設汚泥が35%建設混合廃棄物16%、建設発生木材56%,建設発生土が72%の実績となっおります。

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